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ということでお答えになったでしょうか。
赤塚ホンさん、どうもありがとうございました。次はカーター氏にです。質問票の5番をお願いします。
「ウォーターフロント・リジェネレーション・トラストが権限を持たないことで生じた問題は何かないのでしょうか」。
カーター いい御質問だと思います。そして我々は毎日その問題に直面しているんです。我々は常に開発公社になってフルコントロールを握りたいと思って戦っているわけですけれども、しかしながら苦い経験から学んできたことは、そうは申しましても、もしかすると長期的に見た場合、我々はやはりほかのすべての機関の権限というものを尊重していった方が、我々にとっても利益になるのではないかという結論に達しました。したがって、我々は市民の個人の資産の保有権であるとか、そういったものも尊重しながらやっているわけです。そして、もちろん権力がもっと握れればいいわけですけれども、しかし、今のところはそれなしでもやってきているということであります。
赤塚次は、コルストさんにです。
「民間提案の計画に関連して、民間が計画を提案した場合、事業実施はその民間が行うのか、あるいは別の実施主体になる場合もあるのか。その場合の実施主体の選定の考え方はどういうものでしょうか」。
これとの関連で、「公共とは、国かあるいはオスロ市なのか。投資をすべて公共負担で行うことを合意させることができた理由は何でしょうか」。
コルストまず、2つ目の質問の方から先にお答えさせていただきたいと思います。公共セクターと申し上げましたのは、時としては国の政府、あるいは時としてはオスロ地方政府ということもあります。オスロは地域開発についての決定をしますし、例えばモーターウエートンネルということになりますと、国の政府レベルということになります。そういう国レベルでの計画と、またそのファイナンスがなされます。
また、モーターウエートンネルのファイナンスに関しましては、部分的にオスロ高速道路公団がやりました。つまり、大体6億クローネの規模の投資をしております。そして、このお金は具体的にオスロの中心道路の開発、あるいは建設という形で使われております。
それから、最初の質問に関しての民間提案の計画ということですけれども、民間の土地所有者が実際にノルウェーの計画法に基づいて提案をします。あるいは、ゾーンの変更などを政府に対して訴えます。そうすると、オスロの市計画省の方でそういう提案を処理します。そして、必要なステップをとるということになります。すなわち、法律に沿って必要な措置をとるということになります。そして、実際の計画実施の方になりますと、これは民間の投資家によってなされますけれども、しかしオスロの市が全体的な管理、コントロールを行います。もし、だれかが不法なものをつくるということになりますと、承認がおりませんし、またオスロ市行政が何らかのアクションをとらないといけないということ

 

 

 

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